http://www.nitrich.com/
私は『NITRICH』で「ん?」となり”BIG BANGZ”で「おっ」って感じで、『UPRISING』で「はぁ~」とため息がでた人なのであんまり期待してなかったのだけれど、これは良いじゃないですか。彼等は前作からの3年間、メンバー間の交流や絡みはあったものの、基本的にグループとしては沈黙しソロ活動に専念することで結果的にビグザム以外の7人がソロ・アルバムを出しているという(と思うんだけど。調べたわけじゃないんで)驚異のソロ・マイカーの集まりとなったわけですよね。で、音源を出すにあたって前作のアンダーグラウンド色を踏まえつつ、彼等への待望論も交えて重厚感のあるものを出す、というような方向性を私は期待していたのだけれど彼等は現在の上昇気流と勢いを封じ込める方向性を選んだようで、その結果が限定シングルの『NITRICH』とミニ・アルバムの『UPRISING』で、確かに勢いは感じられるけどその分粗さも目立つなぁ、というのが私の感想でした。ビグザムやゴア・テックス、デリみたいな野獣系(失礼)の人たちが大活躍だったのも苦手だったし。
で前置きが長くなったけど今作ですよ。割とドープな感じのトラックの多かった前作に比べ、バウンスっぽい曲がほとんどを占めアンダーーグラウンド色はほぼ皆無。しかし前作にあって前述の2作からはあまり感じられなかった彼等特有の妙ちくりんなユーモアが復活しててかなりうれしい。それに『UPRISING』って各曲の参加人数が少なくて面白くなかったのだけれど、今作は全員参加の曲も多く、結果「おれが、おれが」みたいな感じで各MCが前に出ていてこちらの方がよっぽど勢いを感じます。特にXBSが早口ラップをかます(!!)お祭りバウンス”たてめえん”なんて最高です。
しかし今作にフィーチャリングされてる人をみると、ニトロって意外とオールドスクールなのが分かりますね。それとビグザムの韻の踏まなさは逆にすごい気がする・・・・。
- STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND
- NITRO MICROPHONE UNDERGROUND DELI MACKA-CHIN
- コロムビアミュージックエンタテインメント 2004-08-25
- 評価
- 曲名リスト
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- STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND
- D.R.V.
- ONE DROP
- HIGHEST FLOOR
- 毒々
- 10%無理
- THRILL FLIGHT
- 地下の帝王
- DOWN THE LINE
- たてめえん
- MIDNIGHT MIC RELAY
- ナイバビFIVE
- Soap (オーストラリア)
- 悪戯伝説
- STILL SHININ’
by G-Tools , 2007/05/11