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なんだか音盤紹介のペースが週一くらいになってますね。しかも時間のたったやつばかり。まぁ最近疲れてまともにPCと向き合う気がしないんですが・・・。でもそこは気を取り直して。
このアルバムもROBAG WRUHMEの次に書くつもりっだったんだけど。まいっか。
以前デリック・メイがデトロイトの現状を憂いて「ケニー・ディクソンとロランドの後に誰がいるんだ?』みたいなことを言っていたと野田努が書いていたけれど、そのあとに続くのは間違いなくこの人だと思われるマシュー・ディアさん。昨年の3枚のシングル、そしてアルバム『Leave Luck to Heaven』での高評価を受けて一気に浮上した感のある人です。今年に入ってからも『Anger Management 』を皮切りに月一くらいのペースで別名義やらリミックスやらを出しておいてもうアルバム(まぁ8曲入りだけど)。
随分とポップな作りだった『Leave Luck to Heaven』とは打って変わって『Anger Management 』は攻撃的なアシッド・テクノで、それ以降もわりとアシッド色の強いものが多かったけど今回はまたハードな方に振り切れましたね。
生クリームを食べ過ぎたときのようなくすぐったさが気持ち良い悪い1曲目は置いといて、2曲目の”Tide”が超かっちょいい。まるでゴムの詰まったボールが跳ねるよな重いビートで、音は硬いのにしっかりバウンシーなんですよね。しかもそこに御本人の素っ頓狂な歌をのせちゃうんだから堪りません。他にもモノクロームなトラックに突然ノイズともメロディーともとれない上ものが入ってくる”Takes On You”、不思議な浮遊感のある”Grut Wall”、ちょっとデトロイト・ハウスっぽい”And In The Night”なんかも良い。
まぁ全曲好きなんだけど。多分今年のベストに入ってくる1枚ではないでしょうか。