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リピート・オーケストラのところで今最も注目していると紹介したダニエル・ベンバーガーことdBの超待望のデビュー・アルバム。とは言いつつも、正直バック・グラウンドからリリースしてる頃はあんまりピンとこなかったんですよね。その印象ががらりと変わったのがカーロフからリリースされた2枚のEP。そのあまりにドープなクリック・ハウスにびっくりしたものでした。
そしてまたバック・グラウンドに戻ってのこのアルバムなんだけど、上記のような印象があったものだから最初に流れ出す暖かみのあるシンセの音色に驚きますね。しかもこの人、元々はバンドのベーシストだったということで、ベースに個性的な動きがあって非常に面白い。そして細かにカット・アップされた上ものと相まって、音の粒子が刻々と変化しているよな印象を受ける。それ以降は凶暴なベース音がマッドさを演出する2曲目。ジャズ系のサンプルのみで作られたと思われる3曲目と、ディープな音世界が続いていく。しかもそれが無機的な感じにならずに不思議とソウルフル。わりとファーベンのフォロワー的な捉え方をされることの多い人なのだけれど、個人的にはdBの方がずっと好き。まぁ、相当地味な音ではあるのでここら辺を普段聴かない人には薦めにくいですが・・・・・。