基本的に今まで歴史的な縦の繋がりとか、同時代的な横の繋がりとかを気にして音楽を聴いてこなかったので、びびんばさんがやってたケルン特集は非常に勉強になりました。
そこで紹介されていたのがこのフォーエバー・スウィート。現在入手困難みたいだけど都内某店で新品見つけました。しかもアナログ。
このアルバムが発売された98年って、私は多分まだメタルとしてテクノを聴いていた頃なので(今もあまり変わらないけど)ハード・ミニマルかドラムン・ベースばかり聴いていたので、こんなミニマル・ハウス作品はまったく知りませんでした。
びびんばさんが「ポップで艶っぽいハウス」と書いているので聴く前は耽美的な感じをなくしたルオモみたいのを想像していたんだけど、全然違いましたね。確かに1曲目の”DON’T SPEAK”なんかは随分お洒落な感じで想像したのに近かったんだけど、私が一番耳についたのは太いベース・ラインですね。2曲目の”TRUE BLUE”なんか特にそうなんだけどダブからの影響が強く感じられて、その太いベース・ラインが強烈なグルーヴを生み出してる。そして浮遊感のある洗練された上モノと合わさって、非常に空間的な広がりを感じさせてくれます。あと、確かにとっつき易いポップさも兼ね備えてますね。
しかしこれが6年以上も前の作品とはなかなか凄い。多分新譜として聴いても全然問題ないのではないかと。
shooterさんも気に入られたようで、紹介した甲斐がありまし
た。
ぶっといベースラインは、ケルン発の電子音楽共通のものだと
思ってます。
ノンビートのエクスペリメンタルな音響ものでさえ、重低音の
音圧が強烈やからなあ・・・。