私は生粋のヒップ・ホップ・マニアじゃないんでキックやリップをヒップ・ホップと呼ぶ事にためらいはないんだけど、SOUL’d OUTやHOM EMADE 家族までいっちゃうと流石にヒップ・ホップとは呼びづらいものがあります。
そんな私でもDiggy-Mo’ってやっぱり気になる存在なんですよね。っていうか前から思ってたんだけど、この人って日本人なんですかね。相方のブラザー・ハイもそうだけど、顔立ちからして日本人離れしているというか、ラップのスタイルも今まであまり日本にはいなかったスタイルだと思うんですよね。これは声質に因る部分も大きいのだろうけどパーカッシブでありながら絶妙に転がる感じはとても個性的で、オリジナリティという点では降神の志人に並ぶ存在だと思うんだけど。
昨年紹介したアルバムは参加アーティストにイマイチ面白みが感じられなかったんだけど、その後に出たこの2枚のシングルでは新人をフック・アップする方向みたいね。
『DOPAMINE』に上記のDiggy-Mo’が参加してる他、それぞれにYOSHIKAとEMYLIという女性シンガーが参加してるんだけど、この2人がいかにもm-floが好きそうな感じなんですよね。2人共に透明感のある歌声のハイトーン・ヴォイスで、感情をあまり前面に出しすぎないでわりと匿名的なんですよね。そしてそれは『DOPAMINE』にライヴ音源が収録されているmelody.にもいえることで、正直誰がどの曲歌ってもそんなに差はないんじゃないかと思えるんですよね。でもその匿名性こそをm-floが望んだのかもとも思えて、じゃぁ例えば”let go”なんて宇多田ヒカル(声が似てる)みたいに感情的に歌ったら相当アツくるしい曲になりそうだし、”DOPAMINE”もDiggy-Mo’の個性が強いだけになんかとっ散らかった曲になりそうだし。まぁ、匿名的とは書いたけど二人とも個性がないわけではモチロンなくて、YOSHIKAのクールな佇まいは相当魅力的。
しかし何だかんだいって今回も主役はヴァーヴァルって感じですね。曲調はそれぞれ静と動の対極にある感じなんだけど、彼の勢いが全部持っていってる。今の彼の勢いが持続する限り、当分は誰がヴォーカルでも問題なさそうですね。
ってなんか今回文章にまとまりがないですね。すんまそ。