気がつけば1ヶ月くらい間が開いてしまいましたが、その間色々ゴタゴタがありまして、離婚問題とか(これは解決)退職問題とか(っていうか早く辞めたい)、日記じゃないんで詳しくは書かんけど未だに少しダウナーな日々を送っております。
なもんで音楽も自然と激しいものより静かなものを選びがちなのだけれど、その中でもnormotonというレーベルのアルバムを偶然にも同時期に3枚手に入れまして、それを良く聴いております。
このアルバムはその中でも一番古くて2003年のもの。普通のビルを写しただけのジャケット(ほかの作品でも共通してる)といい、まるで記号のような曲名といい非常に匿名的なのだけれど、音の方もとても淡々とした音の連なりで、ミニマル・ハウスとダブとエレクトロニカの折衷的サウンド、としか説明のしようがない感じです。しかしそれが抗いがたい不思議な魅力を放っていて、ついつい引き込まれてしまいます。ここで聴かれる音というものは確かに淡々として入るけれど、決して冷たいものではなく(まぁ、あったかくもないけど)不思議と優しい響きなんですよね。しかもその美しいサウンド・スケープが非常にイマジネイティブなんだけれども、強烈な映像喚起力というわけではなく、それもとてもぼや~っとしたもの。しかしその淡々としたりぼやけている部分が、逆にこちらがどんな感情の時でも入りやすい間口の広さにつながってる気がします。
最近クラブ・ミュージックも強烈な個性のものが多くなってきましたが、たまにはこういう控え目なものもいいと思います。
Lava Landesvatter Normoton 2005-04-04 |