http://www.jvcmusic.co.jp/maaya/
もりたさんに聞かれたんで坂本真綾でも。
彼女の一般的な知名度というものをよく知らないんだけど、私みたいに特別アニメに入れ込んでいるというわけではない人は、大抵菅野よう子からの流れで入ってきてると思うんですが(偏見?)。そんな人からすると今回彼女が菅野よう子の手を離れたというのは非常に残念なことなのだろうけれど、私は逆に結構期待してました。
菅野よう子の才能って私の中では小室哲哉に近い印象があって、どんなジャンルの音でもそれっぽく作れる人だと思うんですよね。そんな菅野よう子でも割りとロックは苦手なのかなぁ、というのを今までの作品、特に『甲殻機動隊』のサントラを聴いたときに思ったんですよ。そして坂本真綾は意外にも格闘技と OASIS が大好きなんだそうで、そんな彼女のロック志向と菅野よう子のサウンドが上手く嵌ってない、というのが前作の『少年アリス』の感想だったからです。
で、今作は世間では賛否両論のようですが、私はかなり好きです。それはやはり彼女のヴォーカルに依るところが大きいでしょうか。
例えばWhitney HoustonとかMariah Careyとか、最近だと『NANA』の挿入歌のヤツとか、昔からああやって大声で歌い上げる女性歌手って人気があるけれど、そういう人たちの歌を聴いて思うのは、自分の思いってそんなに大声張り上げなきゃ伝わらないのかな、ってことなんですよね。その点坂本真綾のヴォーカルは、まるで湖をたゆたう木の葉のように、情感の波間をゆらめきながらこちらにそっと伝わってくるんですよね。
確かに作家陣を J-POP 畑の人たちに一新したことでサウンドの面白みは確実に後退したし、所謂「癒し系」というものに安易に収まってしまいそうな危険もあるけど、その分彼女の声の持つ淡い情感というものはより伝わりやすくなったのではないでしょうか。特に切なさ最大級な”NO FEAR / あいすること”からプログレみたいな(?)”ユニゾン”、そしてほっこりとした味わいのラスト”a happy ending”までの流れが最高すぎるので、私はそれだけでも十分満足です。
でも今作みたいなアルバムが何作も続いたら退屈かな、というのは思わなくはないんですよね。個人的には中谷美紀の『私生活』みたいなアルバムを期待したいんだけど、あのアルバムに参加した竹村延一や半野喜弘みたいなエッジにいる人たちのことは彼女は知らねぇだろうなぁ~。
なんか今回内容詰め込みすぎて読みにくいですね。すんません。
Tracklist
- 夕凪LOOP(通常盤)
- 坂本真綾
- ビクターエンタテインメント 2005-10-26
- 評価
- 曲名リスト
-
- Hello
- ハニー・カム
- ループ
- 若葉
- パプリカ
- My Favorite Books
- 月と走りながら
- NO FEAR/あいすること
- ユニゾン
- 冬ですか
- 夕凪LOOP
- a happy ending
by G-Tools , 2007/05/15
私は最近このアルバムを聞きました。
………坂本真綾の声は不思議で素敵すね。
ま、すばらしいってことですよ。
明日電車の中で聞こうっと。
>トウカイさん
あなた、それはちょっと遅すぎですよ。
ファンならちゃんとすぐに買わないと。
もうすぐシングルも出るでぇ。