びびんばさんのところでドラムン・ベース取り上げているのを見て急に聴きたくなったブツです。たぶん音楽ファンであれば、でかいばかりで邪魔でしょうがないボックス・セットの一つや二つあるのではないかと思うのですが、私の中でその筆頭に上げられるのがこれ。普通レコードって立てて並べるでしょ?でもこれはケースが丸い缶カラだから安定しないんですよね。しかも内容がどうしようもなければ売っぱらったりできるんだけど、これが中身最高だったりするからタチが悪いです。
このボックス・セットは1997年(そんな昔か!)に発表されたもの。MATALHEADZ のコンピというと既初曲を中心としたシリーズのがあるけど、これはそれとは別で、全10アーティストの新曲18曲を収録しているんだけど、このレーベルの何度目かの絶頂期の勢いを見事にパッケージングした素晴らしいもの。基本はこのレーベルらしいサイバーなドラムン・ベースが中心ながらも、コンピにありがちなお祭り的な要素は皆無で、むしろ実験的な曲を数多く収録してるんですよね。そしてドラムン・ベースに留まらず、ヒップ・ホップやファンク、美しいダウン・テンポからテクノな感触のブレイク・ビーツまで結構幅広い。でもその中でも圧倒的なのはやはりラスト2曲の PHOTEK と DILLINJA 。DILLINJA はバーストするピアノとドラムが暴れまわるファンキー・チューン。そして PHOTEK はこの時期の彼らしいドープなブレイク・ビーツで見事に締めてくれます。
さらにこのセットは下の写真を筆頭にブックレットもかっこよくて、このブックレットだけでも私はこれを手放す気にはなれません。
これ5枚組とかで、出たときも結構な値段
しませんでした?
CISCOで見つけて、欲しかったけど
買えなかったの思い出しました(笑)。
多分7,8千円したのかな?
でもこれが高いのって殆どメタルの
ケースのせいなんでしょうね。
まぁ、内容的に満足してるから
いいんだけど。