border community 周辺の人って意識的なのかそうじゃないのか分からないけれど、わりと似通った音の傾向の人が多いと思うんですよね。まぁ簡単にいうと浮遊感のあるサイケデリックな上モノとソリッドなリズム、みたいな感じで。でもそんな border community の中にあって異彩を放っているのが、多分レーベル最年少の Petter ではないでしょうか。
そんな彼の今のとこの最新作。とはいっても去年の作品なんだけど、わりと好きで今でも聴いてます。ちょっと音の特徴がどうとかいえるほど彼の作品を聴いてはいないんだけど、 border community からの作品同様音が軽めで、物凄くヌケがいいんですよね。基本的に重心低めの音が好きな私なんですが、彼の作品には何故か引き込まれてしまいます。で、一つ思ったのは彼は音選びのセンスに非常に優れていると思うんですよね。表題曲なんか前半ほとんど展開もないのに、グネングネンしたグルーヴと音の快感だけで引っ張ってっちゃうし、後半に入ってくる扇情的なシンセも、何に近いかといわれればやはりトランスだと思うんだけど、安いトランスにありがちな下品さが全くなくてひたすら気持ちいい。トライバルなほかの2曲も全くもって素晴らしくって、個人的に今一番アルバム聴きたい人です。
Tracklist
『Robotfood』(MAN 001-5)
A1.Robotfood
B1.Saw The Sine
B2.Djungletelegrafen