田中フミヤが半野喜弘と共に立ち上げた op.disc のコンセプトの一つに「四つ打ち」というのがあったけど、田中フミヤ自身思うところがあったのか最近の彼はどうも四つ打ちづいている気がします。
先日出した Kaeafuto 名義でのシングルも四つ打ちだったけど、今度は INDIVIDUAL ORCHESTRA 名義でも四つ打ちです。
彼がこの名義で最初に出したアルバムは、ただセッションの断片を切り取ったような抽象的な内容であまり好きではなかったんだけど、その後のシングルではもう少し具体性を帯びたものになり、そして3年前のアルバムではかなり抽象的な方向に振り切ったものでした(ある意味具体的だったけど)。
で、別に順番ってわけでもないんだろうけど、今作はこの名義では一番曲の体を成した内容になってます。
まず1曲目からしてクラッシクの小品を思わせるピアノの曲でビックリなんだけど、続く “t.b.funk” は文字通りのファンク・チューン。でも全然熱を帯びていないところが彼らしいといえば彼らしい。他の曲も Perlon から出てきそうなミニマル・ハウスだったり、彼の今までの作品の中でも比較的ポップよりの作品だと思います。
彼が具体的にポップというものを意識してこれを作ったのかはわからないけど、私としては大好きな『CLASSICS』にも近いものを感じていて、最近の田中フミヤの作品の中でも出色の出来ではないでしょうか。
アナログ聴けない人は、もうすぐこの作品も収録した編集盤が出ます。
『MIND THE GAP-singles 2000-2006』
『INDIVIDUAL ORCHESTRA』(RE033)
A1.Maquillage
A2.t.b.funk
B1.Karafuto played dj for five hours in a day
B2.up and down
B3.two colors,four colors
視聴→revirth.com
フミヤ氏、昨年あたりから、「何かお金要ることあったのかな?」と思うくらい
積極的なリリースが続いてますよね。
ファンとしては嬉しい限りです。
確かに。
この前出た Karafuto 名義のも連作っぽかったですもんね。
そして op.disc からのアルバム。
なんか結婚でもするんですかね。