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ドイツ、デュッセルドルフ出身で、同地において background 、及び Soundvariation というレーベルを運営する Andy Vaz 。
彼はその長い活動暦の中でも、正規盤としては2枚のライヴ盤と1枚のリミックス盤しか出しておらず、これが意外にもオリジナルとしては最初のアルバム。
元々 background というレーベルは TERRENCE DIXON の作品をリリースするために設立されたものであり、 Andy Vaz は彼のミニマリズムに強く影響を受けたらしいが、さらに遡ると初期のヒップ・ホップが原点だという。
その事を物語るように彼の作品には独特のタメをもったリズムの曲が多いが、今作では一層力強く鳴らされている。ならそれによってフロア寄りの作品になっているのかというと、必ずしもそんな事はなっていない。今までの彼の作品には、どこか他者を寄せ付けないような無機的なところがあったが、ここではその感覚はそのままに、どこか不穏な空気というものを湛えていて、ゆっくりと蠢くように変容するサウンドと共に体にまとわりつくようで、その独特な質感がこの作品を、他の同種のサウンドは一線を画したものにしている。しかもその質感も、例えば以前紹介した louderbach のように湿り気を含んだ重いものではなく、あくまで乾いた重さを感じさせないものだというのも面白い。
普段からこの手のサウンドに慣れ親しんでない人にはなかなかにキツイ内容だと思うが、最近のものでは傑出した傑作。
『REPETITIVE MOMENTS LAST FOREVER…』(VAZBit-009)
A1.WISH
A2.OPTIMISTIC GROOVES
B1.SEE YOU
B2.PLACES AND PEOPLE CHANGE
C1.REPETITIVE MOMENT LAST FOREVER
C2.WASHY CHORDS
D1.LITTLE ACID
D2.TO A BETTER PLACE NOT FAR AWAY
視聴→(CISCO)
このひとオリジナルアルバムはこれが初だったんですね。
意外でした。
試聴したけど、結構ボトム出てますね。
これも意外でした。
このひとって、もっと難解なイメージがあったので…。
多分レーベルごとに方向性分けてるんでしょうね。Soundvariation からのはもっとピキパキした感じだし。
これはCDでも出てるんで、良かったらびびんばさんも是非。