少し前に CDJournal.com のニュースを見て思わず買ってしまった、Metallica の SUMMER SONIC でのライヴ音源。
現在活動しているメタル・バンドの中でも最も古い部類に入る Metallica は、例えば Iron Maiden や Judas Priest のように全盛期の自分たちのパロディを披露すれば許されてしまうバンドと違って、メタルの進化という命題を背負わされてる部分があるので、年齢との折り合いの付け方というのが非常に難しいバンドだと思います。だから「Rocktallica」とか分けわかんない事言ってた時期は、その重圧から逃げてただけとしか捉えていないんだけど、それでもその寄り道を無駄にせずモダンなメタルへと仕上げてみせた『St. Anger』は結構評価していたんですが。
その後ツアーでは昔の曲ばかりを演奏しているという話を聞いてどうにも納得できなかったんだけど、ここでのセットリストはその極みって感じ。
なんたって『Master of Puppets』を丸々完全再現ですからね。まぁアルバム発売から20年という記念みたいだし、フェスというお祭りでのセットリストに文句いってもしょうがないのは分かってるんだけど、それでも昔ほどのテンションは望むべくもないのに、完全再現なんかすることに何の意味があるのかと思ってしまいます。しかも他の曲も80年代の曲が妙に目立つし。それに輪をかけて演奏がなんともユルイ。これじゃぁちょっとファンサービス以外の意味を見出せません。
しかも1曲披露されている新曲が、跳ねたリズムと南部っぽい薫りが印象的なロックン・ロールでさらによく分からん。なんかこのバンドがどこへ向かおうとしてるのかよく分からなくなってきた。
購入→livemetallica.com
『Live 2006/08/13 Osaka, Japan』
<Disc-1>
01. Creeping Death
02. Fuel
03. Wherever I May Roam
04. For Whom The Bell Tolls
05. Kirk Solo #1
06. James Solo
07. The Unforgiven
08. Battery
09. Master Of Puppets
10. The Thing That Should Not Be
11. Welcome Home (Sanitarium)
12. Disposable Heroes
<Disc-2>
01. Leper Messiah
02. Rob Solo
03. Orion
04. Damage, Inc.
05. Sad But True
06. Kirk Solo #2
07. Nothing Else Matters
08. One
09. Enter Sandman
10. The Other New Song
11. Seek and Destroy