このインタビューを読むと Pascal F.E.O.S という人はプロデューサというよりはDJという意識の方が強いらしく、だからなのか時代の空気を敏感に読み取って、1作目ではハード・ミニマル、2作目ではテック・ハウスと作風を変化させてきたわけですが、3作目となる今作は予想通りクリック/ミニマルを意識したような作り。しかし単純にスタイル借りてきたような部分はまるでなく、あくまでも今までの活動を土台にしたような、そして非常にテクノ的などっしりとしたリズム感がかなりカッコいい。そこにクリック系の音の粒子を感じさせるような上モノが乗っていて、確かに即効的な爆発力には欠けるものの、アルバムが進むごとにじっくりと盛り上げてくれます。そして曲がシンプルだからこそ、今まで以上にアルバムがミックス仕様になっている効果が高く、ここら辺はさすがの技術力といった感じ。多分今年のミニマル系の中でも抜群の完成度なんではないでしょうか。まぁその分面白みにかけるきらいはなくもないんだけど、いやいや、それでも素晴らしいアルバムです。
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01. Intro
02. G-Tone
03. Brooklyn Style
04. Out of My Head
05. Chemo Sensor
06. Impulse
07. Can’t Get Enough
08. Ausklang
09. Synaptic
10. Timeless
11. Bring the Beat Back
12. Tanzbombe [Robag Wruhme Mix]
13. Stargazer
14. Sunset