最近新星堂と蔦谷限定でライヴDVD出したり、3枚目のアルバムを録音中という話があったりと、また動き出した感のある NITRO MICROPHONE UNDERGROUND の、 NIKE の AIR FORCE 1 とのタイアップによる配信限定シングル。なんか先月末には出ていたようなんだけど、私はさっきまで知らなくて今日買いました。
おそらく多くの人が彼らの作品で好きなものを問われたらデビュー作を挙げると思し、実際私もそうだったんだけど、個人的に最近よく聴くのは2枚目の『STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND』(過去記事)だったりします。というのもあのアルバムってバック・トラックが素晴らしく機能的でかっこいいんですよね。普段テクノとか聴いてる耳からすると、どうしても日本のヒップ・ホップのトラックって物足りないというか、正直しょぼいものが多いように思えるんですよね。それは日本のヒップ・ホップを指して「日本語ラップ」なんて呼び方が一般的になっていることからも感じます。しかし『STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND』というアルバムは、確かにそれほど特徴的なトラックが収められているわけではないけれど、音圧も含め非常にトラックものとしての質が高く、自分はDJできないけど、多分洋モノとミックスしても違和感ないのではないでしょうか。
前置きがえらく長くなりましたが、今作もそれは同様。ファンキーなギター・サンプルと躍動感のあるドラムのブレイク・ビーツはとてもダンサブル。さらにそこに乗る8人のラップも相変わらず意味不明のものが多いながらも、各自のフロウ、そしてそれがマイク・リレーになったときの流れはやはり最高。あと Big-z がいつになくタイトなラップを聴かせてくれるのもビックリ。
この曲に新機軸を感じられるかというと、それはないと断言できるけど、再始動を告げるシングルとしては十分な出来です。