最近猛暑のせいで何にもやる気が起きないので、とりあえず今聴いてるのを書いてみよう。
luciano こと Lucien Nicolet といいますと、最近では自身のレーベルである Cadenza から、以前は Mental Groove から作品を出すことが多かったのだけれど、初のアルバムは意外にも thomas brinkmann の max.ernst から。っていってもライヴ盤なんですが。
この盤は luciano がまだそれほど注目を集めていない時期にリリースされたので、録音時期などの情報が全く分からないんだけど、内容的には現在のエレクトリックな質感よりは、こちらの方がはるかに生っぽい。しかし彼らしい叙情性とパーカッション使いの巧みさはここでも十分に感じられて、さらにビートの組み立て方もパーカッシブ。アメリをサンプリングしたことで有名な『Amerie On Ice』が “Arzier” という名前で収録されていたり、後半には『Blind Behaviour』に近いメロディも聴けるんだけど、 luciano の作品の中でもここまでパーカッシブなのってないんじゃないでしょうか。まぁ単純にライヴだからってことなのかもしれないけど。
あと luciano は現在ライヴは行っていないんだけど、以前のライヴ音源とか聴いてみても、基本的にここで聴ける音とほとんど変わらないのよね。DJには定評のある人だけど、ライヴは苦手だったのかしら。