このブログでは何度か紹介している RealJo{k}e のライヴCDRシリーズの新作。 Geoff White は昨年 background から『NEVERTHELESS』(関連記事)出した後に来日して、六本木の Colors Studio でライヴしてるんだけど、そのときの音源なのかな。私はその日行きたかったんだけど結局行けなかったので非常にありがたいリリースです。
で、まずほとんどの人がこの『東京特許許可局』というふざけたタイトルが気になると思うんだけど、なんてことはない、ライヴ中にこのフレーズが使われてるんですね。しかも発音が「トキヨゥトキヨキョカキョク」になってるから、微妙に早口言葉になっていないという。さらに冒頭でもコンピュータ処理した声で「ミナサンコンバンワ~(この後良く聞き取れない)」なんて言っておりまして、私テクノのライヴ盤でこんな挨拶聞くの、それこそ電気グルーヴ以来ですよ。まぁそんなことはいいですね。
このライヴ盤では最初と最後こそアルバムの “Otto” で挟み込んだ構成になっているものの、ダビーなクリック・ハウスだった『NEVERTHELESS』とは少々趣が異なる。その “Otto” はアルバムの中でも最もポップな曲だったので、ここでも軽快に始まりはするんだけど、徐々に曲がノイズにまみれていき、次第にビートも激しくなったかと思うと “Opposing Platforms” に流れていく展開がめちゃくちゃかっこいい。しかし『NEVERTHELESS』に近いのはここまでで、以降は期待しようなダビーな音響構築ではなく、四つ打ちのビートにノイズを中心とした様々な音を絡ませる、わりとエレクトロニカに近い印象のスタイル。しかしハードということはないにしろ、きちんとダンス・グルーヴは感じられて、さらに Geoff White らしい音使いのセンスが冴え渡っていて、これはこれで刺激的。
RealJo{k}e のこのシリーズって、普段の音源とは違う印象のライヴを出すことが多いけど、これもそんな感じ。これで1000円というんだからありがたい限りです。
毎度です。
冒頭の台詞の続きは
「ワタシノオンガクヘヨウコソ」
?Welcome to my music?
です。今後もちょっぴりご期待くださいませ。
> RJ さん
冒頭の台詞の続きが聞き取れなくてずっとモヤモヤしていたのですが、
おかげですっきりしました。
RealJo{k}e は毎回絶妙なところを付いてくるので(前回の Anamizu Kousuke とか)楽しみにしております。