なんとなく目に入ったので久しぶりに聴いてみたんだけど、これって出たの10年近く前になるんですね。この時期って私は多分テクノ聴き始めたあたりだと思うんで、あまり詳しくはないんだけど、 Plastikman での実験的な作品が続いた後に、シングルの『Minus Orange』と共に、 Richie Hawtin がフロアに帰ってきたと大歓迎されたミックスCD。そしてこの後続くことになる『DE9』シリーズの原点でもありますね。
今だと Richie Hawtin のDJってラップトップで加工しまくってるイメージが強いけど、今作ではタイトルどおりターンテーブルにエフェクター、そして TR-909 を使ったもの。勿論今のような作りこんだ感じはそれほどしないけど、当時としては十分衝撃的なものだったし、逆に今のテクノにはあまり感じられない原始的なエネルギーが強く感じられる。それは時期的にハード・ミニマル中心だからとか、(当時)若手による荒削りなトラックを多く使っているなどの理由も挙げられるけど、ミニマルなグルーヴを徐々にビルド・アップしていく和尚のミックスによるところが大きい。
やっぱりこのCDはいつ聴いても最高です。
あとこのアルバム聴くといつも思い出すのが Future Music Festival 1999 というイベントで、ソニテクのショウケースみたいなもんだったのかな?個人的には同じ年に始まった Wire よりも好きだったんだけど、ソニテクが終了してしまったためなのか、それ一回だけで終わってしまったという幻の(?)イベント。
そこで Richie Hawtin がこのCDと同じスタイルのミックスを披露して絶賛されたんだよね。私は当時和尚の事を名前くらいしか知らなかったので、終盤少し聴いただけなんだけど、とんでもなくかっこよかったのは覚えています。
そんでこのフェスティバルの直前に、どっかのFMでミックス形式のスペシャル番組をやったんだけど、それを録音していたのを思い出して聴いてみたら、以外に面白かったので、しばらくの間アップしとくので、興味のある方は聴いてみてください。
Future Music Festival 1999.zip
100M近くあるんで激重なんですが、出演者を全部盛り込もうとしたためか時々ありえない繋ぎがあったりして、でもこの今のテクノにはない雑多な感じがとても面白いのではないかと(音は当然悪いです)。
懐かし、Future Music Festival 。
この頃ってガチでソニーがテクノに力入れてた頃で、
日本盤出しまくってましたね。
イベント自体もジェフとかホアン、ケンイシイ、横田も出てて
今よりも凄かった位でしたね。
自分はまだ10代だったのでクラブイベントに一人で行くのが怖くて、
結局行きませんでしたがw
音源有り難く頂きます。
これが出た頃って、実はテクノがものすごい停滞感に覆われていた時代だったんですよ。メディアもしきりに「テクノは終わった」とか「4つ打ちはもう古い」とか煽りまくってて。
そんな中届けられたこのミックスCD聴いて、やっぱりフロア・オリエンテッドなテクノがカッコイイことを再確認できて、みんなテクノに戻って行きました。
僕にとっても大変重要な1枚です。国宝級!
>マチュさん
あのイベントはショウケースということもあって、色んなタイプのアーティストが見れてよかったんですけどね。
日本もいい意味で、テクノがもっと商売になるといいんですけどね。
>びびんばさん
私はテクノ覚えたての時期だったので、聴くもの全てが面白くて、そんな停滞感とか全く気づかなかったですね。
でもこれが重要な盤だというのはその通りだと。
なんだかんだでこれと、同じ年に出たローランドのミックスは思い出深いです。
貴重な音源DLさせて頂きました、ありがとうございます!
僕もこのMIXCDすきです
たまたまCDショップで試聴して気持ちよかったので買ったのがリッチーとの出会いでした。
「この世にはリズムしかない音楽を作る人がいてその音楽を買ってDJで使う人もいて、全然知らない世界だな~」
と当時思いました。
その当時石野卓球のFシリーズとか甲殻機動隊のマイクヴァンダイクのREMIX作品をTOBYがMIXしたやつとか聴いていたのですが、
それよりもエレガントでスムーズで上質な気がしたのでこればっかり聴くようになっていました。
>makoto さん
おっ、お久しぶりです。
先日のパーティは大成功だったようで良かったですね。
私は上記のイベントで少しだけ聴けた彼のミックスがかっこよかったので買いました。
そしたらものすごく良いんで、なぜイベントでちゃんと聴かなかったのかと後悔したものです。