話題になった前作から間を空けずに、 We Can Do IT! の2作目。
前作は攻殻機動隊をネタにしたトラックだったけど、今作はどっかの国の子守唄をサンプリングしてるんだそうな。そしてトラックの方も前作同様、トライバルなテック・ミニマルなんだけど、比較的シンプルなビートながら、奥行きのある音響空間が効いていて、またクオリティが高い。
さらにパーカッションに混じって、ライフルの銃声や爆撃音など、戦場を思わせる音もサンプリングで使われていて、それと子守唄がビートの上でせめぎあうように鳴るという、非常に機能的でありりながらも、込められたメッセージを読み解きたくなる曲で、いやはや、こうなってくるとさらに作者の正体が誰なのか気になるところです。
— 追記 —
今試聴リンク貼ろうと思ってシスコのサイト見たら、この曲で使われてるサンプルは子守唄じゃなくて、ベトナムの反戦歌だって書いてあった。まぁどちらにしても、この曲がレベル・ミュージックとしてのテクノなのには変わりないかと。