wagon repair の28番は、このレーベルからは2枚目となる Luca Bacchetti 。彼は wagon repair の中でも最も硬質な音作りをする人物の一人ではないかと思うんだけど、今作も硬質なキックと、それに絡みつくねっとりとしたベース、そしてこのレーベルらしいサイケデリックな上モノによるテック・ミニマルで、相変わらず高い水準を保っている。
しかし今作ですばらしいのは裏の LEE VAN DOWSKIS によるリミックスで、淡々としたリズムながらも、ゆったりと景色を変容させながら流れていく上モノが美しく、正にリズムと上モノのコントラストが映えに映えたトラックで、彼の仕事の中でも上位に入るのではないかと思われる傑作リミックス。