Sasha の新レーベル、 emFire の2枚組みコンピ。
一時期猫も杓子もミニマルに流れそうな風潮の中で、 Sasha は早くから、そして本格的にミニマルに片足突っ込んでた人ですが、今作は流石というべきか、豪華且つ実に分かってらっしゃる面々がリミキサーとして参加しているので、けっこう期待していたのですが、結論からいえばどれも微妙。
というのも、 Slam 、 Audion 、 Radio Slave 、 The Field という4組のリミキサーがそれぞれ2パターンずつリミックスを提供していて、全員1バージョンはいつものダンサブルなモノながら、もう1つのバージョンが、自分たちのアルバムでもやらないんじゃないかってくらい実験的なもので(そういう企画なの?)、しかもそれが全部頭から4曲並べられているものだから、聴いていてかなりたるい。
それにダンサブルなリミックスな方も、この面子だったらこれくらいは当然、という程度のリミックスで、良かったのはデトロイティッシュなミニマルにした Slam くらい。
2枚目の Sasha による曲は、いかにもな border community 系の曲ばかりで、だったら本家を聴くよという感じだし、40分の大作という事で話題の “New Emissions of Light and Sound” はただ長いだけだし。
なんかこういうの聴くとね、 James Holden は改めて天才だなぁと思います。