今までダブ・ステップの作品をいくつか聴いてきて、音楽として魅力的なものはあったんだけど、ダンス・ミュージックとして魅力的なものがあまりなく、そこがちょっと不満だったんだけど、この TRG によるダブル・パックは、ダンス・ミュージックとしてのダブ・ステップでは、個人的にストライクのさらにど真ん中という最高の作品。
とにかく、他のダブ・ステップに比べると、ドラムもベースも音数が多くて、さらにその両方ともが非常によく動くので、曲にダイナミズムがあって良いのですよ。構造としては、ダブ・ステップというよりは2ステップに近い感じがしなくもないんだけど、当然どの音も重量感があって、文句なしにカッコいい。
今私を一番踊らせてくらるのは、このビートなんじゃないかという気さえするので、こういうのをもっと聴きたいわぁ。