昨日は unit に Moritz von Oswald Trio のライヴを見てきました。最初は単体で記事書こうかと思ったんだけど、そんなに書くことないんで簡単に。因みに私が見たのは2枚目のライヴのみ。
基本的な構造としては、ダビーなベースラインの上に、 Vladislav Delay によるシンバルを中心としたドラムと、微細なエレクトロニクスが絡むもので、音的には十分気持ちよかったんだけど、果たしてフロアで聴きたい音だったかというと、ちょっと違うかなぁ。記憶が確かなら1時間強の中、5つのパートに分けられていて、時折四つ打ちのキックが挟まれる曲も合ったんだけど、ダンサブルというほどではなかったし、個人的には家でダラダラ聴きたい音という感じ。まぁ直前に『BCD-2』があったせいで、必要以上にベーチャンを期待しすぎたのもよくなかった気はします。
でもフロアにいたとき私の周りでは「やべぇ」という声がずいぶん聴かれたので、他の人はけっこう満足度高かったのかしら。でもそうだとしたら、今のクラバーはずいぶんストイックな人が多いのね。
ということで、地味に続いている wagon repair 特集。
所謂ミニマル・ダブ、という言葉で括られるアーティストは、 Basic Channel という偉大すぎる先人の作り出したフォーマットの中から、一歩も外に出ていないような人が少なくない。また Echospace のように、むしろその枠をなぞる事をよしとする様な活動をしている人もいたりします。
そんな中、昨年のアルバム『JOURNEYMAN’S ANNUAL』において、ダブ・ステップやダンスホールを飲み込んだサウンドを鳴らし、明確に進化への意思を示してみせた Deadbeat は、個人的にはミニマル・ダブのアーティストの中でも、最も次の一手が楽しみな人でもあります。
その『JOURNEYMAN’S ANNUAL』以降、初のシングルとなるのが、この Wagon repair の33番。今まで Cynosure や revolver 、 Mutek など、地元カナダのレーベルから作品をリリースしていただけに、少々意外な気もするけど、 Wagon repair からは初となるシングル。
彼はアルバムではミニマル・ダブ、シングルではミニマル・ハウス/テクノと分けている節があるんだけど、 “Mecca” は『JOURNEYMAN’S ANNUAL』でのデジタル・ダンスホールな音作りを、四つ打ちのフォーマットにはめ込んだような曲で、ゴツゴツとしたパーカッシブな音作りが気持ちいいダブ・テック。
これだけでも次の一手としては素晴らしいんだけど、 “MECCA DUB” ではパーカッシブな質感を保ったままミニマル・ダブに、 “MECCA DRUM JACK” では曲名通りアフロ・トライバルなデジタル・ダンスホールにしていて、3曲それぞれでダブの違った側面を見せていて面白い。
そうそう、自分もブログで書いたんですけどクラブで聴く様な
音楽ではないですよね。じっくり落ち着いて聴きたい感じ。
でも想像してたよりはカッコイイ音でしたし、アルバムが出るそうなんで楽しみです。
>マチュさん
私はもっとダブダブで踊れるの期待してたので、ちょっと肩透かしでした。低音とかさすがに良かったんですけどね。
でもアルバムの方は確かに期待できそうですね。私も楽しみです。
そういえばDeadbeat来日するんでしたっけ
楽しみだ
> 3moles さん
しかも Akufen も一緒ですよね。
すごく見たいんだけど、極貧の為行けません。
テクノ・セットのライヴ見たかった。