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9月6日に国立霞ヶ丘競技場で行われた「ARASHI AROUND ASIA 2008」に行ってきたんですけれども。
今回のライヴは色々思うところがあったので、長々と書こうかなと思ってたんだけど、例によって面倒くさくなったので端折ります。
とりあえず全体の感想としては、なかなかに感慨深いライブでしたかね。
なんてこと書くと、昔からの嵐のファンみたいですが、以前も書いたように、私は嵐を本格的に聴くようになったのはここ1、2年のにわかファン。なのでオールタイム・ベスト的だった今回のライブは、正直知らない曲ばかりだったんだけど、その歌われる歌詞のほとんどが(ジャニーズのライブはモニターに歌詞も一緒に出るから、知らない曲でも歌詞分かるのよ)、今は辛くともいつか花開く、みたいな内容で、これってそのまま嵐に当てはまるように思えるのですよ。
嵐ってデビューこそ華々しかったものの、その後は割と地味な存在で、いつの間にか後輩の KAT-TUN が前に躍り出ているような状態で。しかし気が付けば、叩き上げの悪ガキ集団といった趣の KAT-TUN ではなく、不遇のエリート集団であった嵐が時代に選ばれていて、さらに7万人収容の満杯にしているんだから、やはり感慨深い(さらに書くと、明らかに連帯感がユルそうで、ヤンキー崩れみたいな KAT-TUN ではなく、メンバーが和気藹々と仲がよく、自然と育ちの良さがにじみ出ているような嵐の方が支持されるというのは、今の時代を考える上でも面白い気がするんだけど、上手い着地点が見つからないのでパス)。
しかもメンバーも言っていたように、今後の嵐を考えたときに、重要な節目に立ち会っているという勢いを感じさせる気合の入ったもので、さらに構成的にも非常に考えられていた。去年見た関ジャニ∞の、手を変え品を変えみたいなライヴも楽しかったけど、今回の嵐ライヴは非常にまとまっていて、それでいて嵐の魅力を十分に伝えていたんじゃないでしょうか。特に、会場に結び付けて、東京オリンピックの回想映像の後、聖火を点灯してからの、 “Re(mark)able” ~ “truth” ~ “Step and Go” ~ “a Day in Our Life” の流れには、鳥肌たちっぱなしでした。
さらにさらに、ライヴで聴くのは無理だろうと思っていた、個人的には嵐の中でも指折り名曲だと思っている “Still…” と、夫婦間のさりげない日常の幸せを歌った二宮君のソロ・ナンバー “虹” が聴けたんだから、思わず泣きそうでしたよ。
なんか文章が支離滅裂な上に、何だかんだで長くなったので終わりにしますが、とにかくものすごくレベルの高いエンターテインメントで、今まで私が見た中でも指折りの素晴らしいライヴでした。
んで、そのライヴでも歌われていた嵐のシングル。
今回は DVD 付いた初回盤が2種類と、それより1曲多い通常盤という構成だったんだけど、お金がなかったんで私が買ったのは通常盤。でもねぇ、これならちょっと無理してでも全部買っておくべきだったと、後悔してしまうくらいの名盤なんですよ。
嵐の最近の曲は、基本的には爽やかポップス路線で、今作も大別すればそこに変わりはない。しかしいつもより緊張感のある楽曲が、ドラマチックさと勢いを生んでいる “truth” 、アコースティック・ポップと櫻井君のラップを等分で結びつけた “風の向こうへ” 、レゲエをベースにしながらも思いっきりポップな “スマイル” と、アレンジの変化によって見事に楽曲に新風を運んできていて、さらに成長した嵐の歌唱も、実に曲を表情豊かに聴かせてくれる。中でも、大野君の主演ドラマのテーマ曲なのに、何故か “truth” で相葉君が前面に出されているんだけど、透明感のある大野君の声と、ややハスキーっぽい相場君の声が実に良い効果を生んでいて、このパート割を考えた人はエライ(いや、もちろん嵐の頑張りあってこそですけど)。
これから10周年に向けて色々と動きがあるみたいだけど、その呼び水をしても申し分のない、素晴らしい作品。