んで、『GIFT』(過去記事)から約1ヵ月後に発売されたのが本作。
このシングルでも前作のような装飾過多的なアレンジは変わらないんだけど、これは手のひら返したように大好きなシングルです。
表題曲は簡単にいってしまえば “未来” を柔らかくしたようなポップスなんだけど、とにかくこの曲には、私にとってのミスチル黄金律とでもいいましょうか、ツボを刺激する要素が満載なのですよ。
それは世界や自分の現状を憂いた後に、「君がいたらなんていうのかなぁ / 「暗い」と茶化して笑うのかなぁ
」なんて自分で突っ込みいれる歌詞もそうだし、最後の「もう一回
」を繰り返すところだったり。
他にも細かくいえば色々あるんだけど、その中でも一番大きいのはやはりメロディで、サビでの聴いていると体がフワリと軽くなるような、こんな美しいメロディの曲だったら、前回書いたことを覆すようで申し訳ないけど、どんな足し算アレンジであろうと自分的には全然問題ない。
そして『シフクノオト』収録の “タガタメ” のリアレンジ曲である “タダダキアッテ” も、最初聴いたときの歌詞のインパクトに引っ張られがちだった原曲に比べ、カントリーっぽい牧歌的なアレンジにすることによって、素直にメロディの美しさに耳がいくようになっていて、こちらも素晴らしい。
さらに少し初期を思わせるピアノ・バラードの “夏が終わる ~夏の日のオマージュ~” もなかなかの佳曲。
私は『IT’S A WONDERFUL WORLD』以降の Mr.Children だと、『四次元』が一番な好きな人間なんだけど、今作はそれに続く充実作。前回アレだけ文句書いといてなんだけど、結局のところ桜井 和寿の書く曲が圧倒的に良ければ、あとはどうでもいい人間なのかもしれない。
- HANABI
- Mr.Children 桜井和寿 小林武史
- TOY’S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2008-09-03
- 曲名リスト
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- HANBI
- タダダキアッテ
- 夏が終わる ~夏の日のオマージュ~
by G-Tools , 2008/09/24