http://www.myspace.com/jazzanovask
Jazzanova の前作『in between』から6年ぶりとなるアルバム。普通6年というと、ずいぶん久しぶりな感じがしますが、個人的には彼らのアルバムが出たのってもっと昔なような気がするのは、彼らがその間も積極的に動いていたからなのか、彼らに対する興味が急速に薄れていったからなのか。
とはいっても、彼らに対する興味が薄れていったことに、何か特定的な原因があったわけでもないのだけれど、このアルバムによって、 Jazzanova への興味自体なくなっちゃう気がするなぁ。
というのも、ブロークン・ビーツ的なトラックの多かった前作以降、映画のサントラやらミックス盤を出していたので、もしかしたらそういった萌芽はあったのかもしれないし、 Jazzanova の趣味と、現在の音楽的な流れを考えれば、全くもって自然な変化だとは思うんだけど、今作はほぼ全編、ゲスト・シンガーを招いたソウルなんですね。
別にそのソウル路線自体が悪いとは思わないし、リード・トラックの “Let Me Show Ya” を筆頭に、良曲も少なくない。
でもこんなモロに70年代ソウルな音を、わざわざ Jazzanova が出さなくっても、っていうのは、どうしても思っちゃうんですよね。それに細かい差異が分かるマニアならいざ知らず、普段ソウルとは縁遠い私にも分かるような、現代的な意匠がほどこされている訳でもないし。
まぁ今回はメジャー流通らしいので、分かりやすくしたって事なのかな。コレを入り口にして、もっと奥まで踏み込んでくれるリスナーが増えてくれればいいですけど。
>わざわざJazzanovaが出さなくっても
まさしく同じ気持ちです。試聴した瞬間に買う気なくしましたもん。
新鮮味も無いしどこで何が狂ったんでしょうか?
時代に取り残されている感がしますね。
>マチュさん
>時代に取り残されている感がしますね。
いや、エイミー・ワインハウス以降の流れを考えれば、彼らの選択ってポップスとしては間違っていはいないと思うんですよね。
でもそれが Jazzanova らしいのかというと、まぁ上に書いた通りなんですが。今時クラブ・ジャズでいくのも確かに厳しいとは思うんですけどね。