Trentemøller とも活動しているという DJ T.O.M と DJ Buda によるユニットのデビュー・アルバム。
音のほうは Trentemøller 周辺らしい、ヴォーカルを多く配したミニマル・ダブ。しかしジャケットにも現れているゴシック趣味というのが、音の方でも一風変わった個性を発揮していて、漆黒の闇に沈む込むような感覚が、高い緊張感を放っている。中でも静かな狂気さえ感じさせる “Runaway Boy” や “Pitch Black” 、また最終曲 “Slow Pigeon” の美しさは出色の出来。
まぁ何曲かもろに Luomo な曲があるのが玉に瑕なんだけど、単なるツールに収まらない、作品として高い完成度を感じさせる。