もしもあなたが、デス・メタルとブラック・メタルの違いとは?、と問われたら、一体なんと答えるだろう。まぁそんな質問をされることが、人生の中で一体何回あるのだろうって感じではあるんだけど(因みに人生の半分以上メタル聴いてる私でも、そんな質問をされたことは一度もない)、多分この二つの違いって、プログレとユーロ・プログレの違いみたいなものなんだと思うんですよね。え~と、多分もっと分からなくなったと思うんですけど、つまりは、傍からみると同じだけど、マニアからすると大違いっていう。
なんか結局何が書きたいのかよく分からない文章になってきましたが、要は最初の質問をなんとなく書きたかっただけなんですけどね。でもブラック・メタルとユーロ・プログレって、非常にヨーロッパ的な音楽であること、そして同時にアンダーグラウンドな表現であったりもして、そんなに遠くもないきがするんですがどうでしょう。
あと冒頭の質問に関していえば、音楽的スタイルの違いも多々あれど、結局のところ音楽が好きか悪魔が好きか、っていうところが一番の違いかなと私は思っています。まぁ Decide みたいに、真正デス・メタルでアンチ・キリストを打ち出してる人たちもいますけど。
ということで、上の駄文と関係ありそうで、実は全然関係ない Darkthrone のアルバム。
たまたま見た HMV のサイトで、「最も現在のブラック・メタル・シーンに影響力を持つノルウェーの重鎮」なんて書いてあるんで聴いてみたんだけど、これってブラック・メタルかなぁ。
とにかく一聴してみてまず思うのは、とにかく音が悪い。基本的にブラック・メタルって昔から音質の悪いバンドって多かったけど、このアルバムもはっきりってデモテープみたいなレベル。さらに曲の方も、突っ走るリズムとときおり入る勢いのあるコーラスが印象的で、良くも悪くもメタルに多い無機質な感じというのがなく、逆にすごく身体的な音になっていて、ある意味ハードコア・パンクなんかに近いものを感じる。
なんて事を思いながらバンド名で検索してみると、 Wikipedia に「プリミティヴ・ブラックメタルと呼ばれる事もある」などと書かれていて、すごく納得。
最初期待していたものとはずいぶん違っていたけど、これはこれで悪くないです。