2007年にアルバム『SPECIAL FORCE』(過去記事)を出して以降、ツアー以外対して動きがなかったようだし、各人のソロについても同じような感じだったので、いよいよこのグループも終わりかなぁ、なんて思っていたのですが、この唐突に出されたミニ・アルバムは久々の会心作ですね。
といっても、今作においてなにか新機軸が打ち出されているのかというと、特にそういったところもなく、かといって色々やりすぎてしまった結果拡散してしまったような前作の反動で、原点回帰的な作品になっているわけでもない。
じゃぁ一体なんなんだと問われると、今作において彼らは、あえて何もしないことを選んだのではなかろうか。
つまり、特にこれといった方向性は決めず、トラックを選んだら、後はただラップするだけ。
そう思ってしまうほど、この作品でのニトロの面々のラップはリラックスしているし、誤解を恐れず書けばものすごくだらしない。
しかしその結果出来上がった作品から浮かび上がるのは、彼らのラッパーとしての身体能力の高さで、何も特別なことなどしていないのに、驚くほどこちらの耳を引き付けて離さない。中でも SUIKEN のラップは、昔を思わせる勢いに満ちたものだし(声は低いままだけど)、また彼が今作ではひたすらこの8人の凄さについてラップしているのも、強い説得力を持ってこちらに響いてくる。それに BIG-Z がちゃんと韻を踏んでいるのも、全体の底上げになっている気がする。
まぁトラック自体もニトロらしいものが揃っているので、やはり原点回帰的な思いがあったのかもしれないが、やはりラップがたっていてこそのニトロだというのを、改めて感じさせてくれる作品。それに今作ではどの曲でも参加人数が多めなので、彼らのマイクリレーを堪能できるのも、単純に楽しい。
今年はデビュー・アルバムの発売から10周年。なのでおそらくこの後フル・アルバムが出るのではないかと思うけど(ベストかもしれないけど)、このまま変に考えずに作ってくれれば良い作品になりそうだ。
今作スイケンだいぶいい感じですよね。
「アイッ」って間の手入れてるぐらいの
ちょけ具合がスイケンらしくて。
ニトロのカラーってそういう「だらけ」具合とか
「ふざけ」具合とかがかっこいい!って
作用するグループだったと思うんです。
デリとかはギリギリのライン越えてた気もしますが…。
アルバムでるんならひさびさに期待できそうですね。
>りょうへいさん
基本強面ながら、中身は案外ゆるいのがいいですよね。
それに個人的には今作でのデリのはしゃぎっぷりも好きです。
それと、ブログの方 wordpress にしたんですね。
色々カスタマイズしようと思うと大変だと思いますが頑張ってください。
私もいじりたいんですが時間がなくて・・・。