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ロシアの2人組み Scsi-9 が、同じくロシアの新興レーベル H!GHWAY RECORDS から昨年末リリースしたシングル。
Scsi-9 というと、どうしても淡い色彩のミニマル・ハウスという印象が強いんだけど、今作はそういう先入観で聴くと、かなり面食らう(っていうか食らった)。
まず重くて粘り気のあるキックの音からして今までと違うわけなんだけど、その上に乗るアコギやピアノ、または様々なエレクトリックな音色の、どれもが非常にアタック感の強いものになっていて、印象としてはとにかくハード、もっというと凄くギラギラしている。多分これで音色をもっと柔らかくすれば、意外に牧歌的というか、今までの Scsi-9 のイメージからそれほど離れたものにはならなかったと思うんだけど、音の質感で印象をガラリと変えているのが面白いし、またここにテクノの醍醐味を感じる。
Pascal Feos と Gui Boratto によるリミックスは、両者とも原曲を上手くフロア仕様にしているけど、逆に音自体は弱まっちゃってるのが惜しい。