パーカッシブ・ミニマルには食傷気味でも、不思議と聴いてしまう Basti Grub のシングル。
今作も一言でいってしまえば、やはりパーカッシブ・ミニマルということにはなるんだろうけれど、エスニックな旋律ながらも、フラメンコにも近い哀愁を漂わせる上モノと、細かく組み立てられた重層的なリズムとの絡みが最高で、さらに流れるような滑らかな展開を聴いていると、この人の構成力がよく分かる。12分を越す長尺なんだけど、弛緩したところが全くない傑作ですね。
裏のリズムとパーカッションを剥き出しにしたようなリミックスも素晴らしいです。