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今さら買えるかどうか分からない、昨年発売の12インチを紹介することに一体どれほどの意味があるのか、などと思いつつも、これは自分の防備録的なものも兼ねてるからいいんだもんね~、と自分に言い訳ばかりしている今日この頃なのですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ということで、何気に発売してから半年近くたっている Kontext の2枚同発シングルの1枚。
昨年ミニマルからダブステップへの接近として、一番面白かったのが wax (過去記事)ならば、ダブステップからミニマルへの接近で一番面白かったのがこの人ですかね。
この KONTEXT という人はまだそれほどリリース量はないみたいなんだけど、 DISSIDENT という名義でも活動しているロシアの人(レーベルはブリストル)。
ロシアというと、どうしても scsi-9 の印象が強いので、なんとなく儚げな音を想像してしまうのですが、今作はそんな印象とは程遠い、独特の音響ブレイク・ビーツ。裏の “Aeromonarchs Attacks” こそ、多少ダブ・ステップっぽい体裁はとっているものの、表の “Falling To Weightlessness” なんかは、ダビーな音響の中で低音が蠢く、あえてジャンルに押し込めるのであれば、エレクトロニカに近いトラックで、それでいてダブステップにもミニマルにも繋がる質感を備えている。さらにはギリギリのところで新体制を保持しているのも面白い。