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おそらく昨年のダブステップの中では最も話題になった人ではないかと思われる、 Dave Huismans のユニット 2562 の、アルバム以降では初となるシングル。リリースは Martyn のレーベル 3024 から。
この人は当時のダブステップの人では珍しく、ベーチャン系のディレイをきかせた音作りで話題になった人なんですが、同時にデトロイトからの影響というのもよく言及されていて、今作はその辺がより前面に出てますね。
表の “EMBRACE” は変則的なキックとダビーな音響空間という、アルバムの延長線上の曲ではあるんだけど、シンセの美しさと、溜めの多いダブステップには珍しく疾走感のあるビートが、意外にデトロイトっぽい。
そしてさらに面白いのが裏の “HIJACK” で、とうとう四つ打ちになったこの曲は、かなりデトロイト。シンセの情緒性という、疾走感といいけっこうまんま。重たいベースラインにダブステップっぽさが残っているものの、このベースのおかげで本家のデトロイトとはまた違ったファンクネスが感じられるのも面白い。多分初期のテクノが好きな人には、最近のミニマルなんかよりよっぽど聴けるのではないかしら。