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Luciano との共作『Orange Mistake』で華々しくデビューしたわりには、リリースが少ないせいか最近ではすっかり地味になってしまった感じの Quenum こと Philippe Quenum さんの限定シングル。
なんでもチャイコフスキーの “くるみ割り人形” の “こんぺいとうの精の踊り” をネタにした曲なんだそうで。
しかしクラシックに疎い私には、原曲がさっぱり分からないのですが、まぁこの曲はそんなの関係なしになかなかの佳作。
Quenum らしいどっしりとしたキックを軸に、水晶を思わせる音色が奏でる物憂げなメロディ(これが “くるみ割り人形” なのかな)が乗ってきて、あとはパーカッションが加わるだけという、けっこうシンプルなトラック。しかし何度かの展開を経て、徐々に厚みを増していくリズムがカッコよくて、ネタに頼らないしっかりとした作り込みに好感が持てる。
まぁネタモノとして考えた場合、それほどのインパクトは望めないとは思うんだけど、その分飽きもこないんじゃないかしら。