Minilogue というと、元々はトランス/プログレッシブ・ハウス方面で Son Kite という名義で活動していた人たちで、ミニマルにシフトした Minilogue 名義でも、その出自から大きく外れたトラックはあまり出してこなかったように思うのだけれど、今回日本のレーベル Mule Electronic からリリースされた本作は、今の流れにあわせたパーカッシブ・ミニマル。
ほとんど上モノのないつくりは彼らにしてはずいぶん思い切ったなという印象なんだけど、溜めの効いたパーカッションと硬いベースの絡みが非常に効果的で、コレはかなり素晴らしい。どことなく気の抜けたヴォイス・サンプルもいい味出してます。
もう1曲の “Hundraelva” はちょっと wagon repair っぽいサイケデリックなテック・ミニマル。普段の Minilogue が好きな人にはこちらの方が好まれるんじゃないでしょうか。まぁ私は断然タイトル曲を支持したいけど。