デブ・ラージが選曲した日本のヒップ・ホップのコンピ。
最初リリース情報が出たとき、ライブラのコンピの応募特典だった “暴言” が入るという事で、結構期待していたんだけど、結果からいえば実に残念な出来になっていますね。
というのも、副題に「日本語ラップ黄金期セレクションズ」と銘打っているわりには、随分と幅広い年代の曲が集められていて、正確に調べたわけではないが、1曲目の YOU THE ROCK の曲とか多分90年代前半の曲でしょ?それで “暴言” が2、3年前の曲だから、日本のヒップ・ホップ黎明期から、つい最近までずっと黄金期かよ、と思わず突っ込みたくなる。
しかも稀代の掘り師であるデブ・ラージが選んだにしては随分ありきたりな選曲なように思えるし、なんだかんだで自分が関わった曲が多すぎるんだよね。結局のところ、日本のヒップ・ホップですごかったのは自分たちと、その周りの連中だ、言いたいだけなんじゃないかっていう。
なんかこの前出たペイジャーのアルバム(過去記事)と同じような寒さを感じる・・・・・。
はっきりいって “暴言” が収録されている以外、全くといっていいほど価値のないコンピだ。
- HARD TO THE CORE version1
- DJ BOBO JAMES a.k.a D.L
- バッドニュース音楽出版 2009-05-27
- 曲名リスト
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- OVER THE BORDER
- SOUL BROTHER
- DON’T TEST DA MASTER
- ナゼナラ
- GROUND ZERO
- RAPPERZ ARE DANGER
- FREE WAY
- 末期症状
- 暴言
- CHECKMATES
- GOD BIRD
- FIVE DEADLY MICS
- COMBO
- サタDEFナイツ
- 口から出まかせ
- 夕陽のタンガンマン
by G-Tools , 2009/06/24
日本のヒップホップを使って、ミックスCDを作ること自体がいまひとつピンと来ない感じがあるんですけど、なんでだろう。やっぱり、リリックを聞くことが第一に置かれてるからでしょうかね。海外産のものに比べると、どうしてもトラックの質は落ちる印象があるし。
もともとそんなに聞いてる方でもないですけど、最近とくに日本のヒップホップは聞かなくなってるんですよねえ。
あっ、これコンピだったんですね。ミックスCDと勘違いしてました。失礼しました・・・
>bigflag さん
トッラクの質は段々とは良くなってきてるとは思うんですけど、あちらのファレルとかティンバランドみたいに、テクノ聴いてる耳にもたえられるトラックというと、まだまだ少ないですよね。まぁいたとしてもそういう人は大抵インストの方にいっちゃいますし。
あと私もこの盤は最初ミックスしてあると思っていたんですよね。だからその分ガッカリ度も大きかったという。
↓にミックスにならなかった経緯が書いてありましたよ。
僕も暴言だけ聴きたいだけだったので、スルー、レンタル待ち(出るのかな)です。
http://www.dmr.co.jp/shop/contents2/dev_large.aspx?utm_source=kanren&utm_medium=site&utm_campaign=dev_large
>りょうへいさん
なかなか面白いインタビューですね。ミックスにしなかった理由も説得力あります。
でもやっぱり作品としてはイマイチかなと。
あと私もこれレンタルですよ。インディーズだと思うんですけどね。なんで置いてあったんだろ?