もしかしたら現在日本で一番売れているラッパーなのかしら、ってくらい人気者になった童子兄さんのシングル。
私はこの人の音源ってほとんど聴いた事ないので、過去と比較するのは反則なのかもしれないけれど、それにしてもこのジャケットはどうなんですかね。昔はもうちょっとラッパーらしい格好をしていた気がするんですが、これはどうなんでしょう。やっぱり EXILE を意識したんでしょうか。まぁラッパーだからラッパーらしい格好しなきゃいけないなんて事はないので、別にいいんですけどね。似合ってれば。
っつことで兄さんの新曲は、ジャケットとタイトルで想像できる通り結婚のうた。お得意の女性シンガーの参加こそないものの(サビには思いっきり女性ヴォーカルが入ってくるけど)、きちんと女性を意識したテーマ設定がなされているあたり、兄さんの見事なまでの割りきりが伺える。
そして曲の方も、これまた既定路線ともいえる甘ったるいバラードで、こういうの聴くと、昔ながらのファンの方なんかは、あんなにハーコーだった童子兄さんがこんなに日和っちまったぁ~、くらいの事を思うのかもしれないけれど、私はある意味逆でして、現在ラッパーが売れようと思ったら、ここまで分かり易くしないといけないんだなぁ、というところでして。
少し前に終わったポッドキャストで m-flo の VERBAL が、メジャーなの聴いてる連中にはヒップ・ホップの文化なんか理解できねぇよ(ちょっと極端な物言いにしてます)、みたいな事を言っていて、随分な見下しっぷりだなぁと思ったのですが(その次のテーマの時には「アンダーグラウンドの連中はメジャーってだけで聴きやがらねぇ」と言っていて、一体どっちだよっていう)、そう言いたくなるのも分からなくはないほど、世間には安易に分かりやすさを求めたような音楽が溢れていて、それこそ硬く韻なんか踏もうものなら、普通の人には「本格派だねぇ」の一言で終わってしまうのかな、と思わなくもない。
そんな中、きちんと世間からの需要に合わせて、分かりやすい曲を出し続けている兄さんは、やっぱりすごいなぁと感じたシングルでした。
まぁ個人的にはもう聴かなくていいや、とも思ったけど。
NATURAL 9 NATION / 親不孝三十六房について書いてほしいです。あんまりでしたか?
> nimo さん
N9N はめちゃくちゃ聴いてますよ。今年1番じゃないかってくらい。
だから逆に良すぎて下手に書けないような状態です。
折を見て何か書きたいとは思うのですが・・・。
ですよね。
私もかなり良いと思いました。
書いてくれるの楽しみにしてます。