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イギリス、アメリカのダブ・ステップに続いて、日本初のダブ・ステップ専門レーベルである Steppin’ Ahead からの第1弾アーティスト oqto が昨年12月に発表したアルバム。
この前に紹介した 6Blocc のアルバム(過去記事)がそうであったように、この作品もダブ・ステップの持つダブの要素よりもビート感を抽出したような作風で、それゆえリズム的にはけっこう雑多だったりするのだが、ダブ・ステップのスタイルをなぞったような曲よりは、このアルバムのジャケットの如く色々な要素を盛り込みすぎてダブ・ステップから離れたような曲の方が面白い。中でもひしゃげたリズムの上でぶっ壊れたサンプルが現れては消える “Priest#4” と、重量感のある変則的なブレイクビーツが高い緊張感を放つ9分近い大曲 “Aloma Saloma” は特に秀逸。
惜しむらくは何曲か音圧的に物足りない曲があることで、まぁこれは日本産のものにはよく付きまとう問題ではあるものの、ダブ・ステップという音楽ではそれが余計に響く気がする。
しかしそれを含めたとしても、全体としては聴き応えのある充実した作品だ。
- BASS, SPACE & BEATZ
- OQTO
- STEPPIN’ AHEAD 2008-12-03
- 曲名リスト
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- attack of killer peace (feat.D2)
- journey to the shwedagon
- breezed
- mind shade detection
- darkside of sanctual
- priest#4
- cyborg
- vibration
- bingo extended
- unity of sounds
- burning machine
- aloma saloma
- reflect bass
by G-Tools , 2009/09/02