このブログに対するモチベーションはイマイチ上がらないものの、先月の最初のほうは頑張って更新したんですが、結局後半は息切れしちゃったので、今月はちょっとスタイル変えてゆるりといってみようかと思います(まぁいつも緩いけどね)。
ということで、売り上げ的にみれば間違いなく今年を代表する作品である GReeeeN のメジャー3枚目のアルバム。
昨年末に出た Zeebra の自伝に、最近「大丈夫」っていう歌が多いけど「大丈夫」と言わなきゃいけないということは大丈夫じゃないということだろう
、みたいな事が書いてあって、それは確かにその通りなのだろうし、またその手の応援歌じみた歌は辟易するほど世の中に溢れている。
そしてこの GReeeeN というバンドの歌も、大別すればその手の応援歌になるのだろう。
しかしこの『塩、コショウ』を聴いてみると(因みに私は彼らの作品をまともに聴くのは初めて)、とにかく浮かんでくるのは彼らの屈託のない笑顔なんですよね。そう、彼らの発する音はとにかく屈託がない。多くの曲で歌われる未来に対する希望であったり、周りの人に対する思いやりであったり、また今この時という時間を楽しもうという気持ちであったり、そうやって種類は違えど、どんな曲であってもそこに込められた彼らの思いはどれも真っ直ぐだ。しかし同時に、そこかしこにちゃんと大人としての視点も感じられて、その真っ直ぐさというものは、子供じみた純粋性ではなく、彼らの人間的な資質によるものだというのが分かる。
そしてその真っ直ぐさをのせたメロディも、非常に感情的なものながら、それを歌うヴォーカルはあまり感情を込めすぎることがないので重くならないし、また同時に感情的な隙間があることで、聴き手が思い出で補完する余地があるのだろう。
まぁ以前書いたようにメロディのパターンはやっぱり少ないかなとは思うんだけど、メンバーがヴォーカルを分けあうことで程よく印象を変えているし、今作の「良い奴」振りからすると、そんなことは些末な問題に思える。
とにかく個人的には GReeeeN に対する印象がガラリと変わった。良いアルバムです。
- 塩、コショウ(初回限定盤A)(PV盤)(DVD付)
- GReeeeN
- NAYUTAWAVE RECORDS 2009-06-10
- 曲名リスト
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- 光
- 口笛
- 遥か
- 歩み
- いつまでも
- 旅人
- ハレルヤ!!!!
- STORY
- 刹那
- 冬のある日の唄
- 扉
- 空への手紙
- 父母唄
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- 扉 (Music Clips)
- 歩み (Music Clips)
- 刹那 (Music Clips)
- 遥か (Music Clips)
by G-Tools , 2009/10/02