Mo’s Ferry を主宰する Dapayk こと niklas worgt が2006年に発表した、2枚組みの初のソロ・アルバム。
Dapayk といえばカミさんだか恋人だかがスーパー・モデルということで知られていて、2人でユニット組んだりもしているんですが、ソロで活動するときは彼女に気でも使っているのか、わざわざ「solo」ってつけるんですね。
しかしわざわざ一人を強調するだけあって、ユニットのときのポップさから一転、彼の変態性が爆発したものが多く、曲を構成する音自体は金属的なものがほとんどながら、歪んだ低音の作り出すグルーヴはぬめり気のあるもので、さらにはポップな上モノや奇妙なヴォイス・サンプルが加わる音世界は非常に独特。
さらにテクノ中心の1枚目と違い、エレクトロニカ中心の2枚目では静穏な世界を作り出していたりと、スタイルにはかなりの幅があるものの、どの曲も実験に走りすぎずに、高い完成度をほこっている。
3年たった今でも、非常に面白く聴ける作品だ。