テクノ聴いている人にはお馴染み Sven Vath 主宰のレーベル Cocoon から、 Phis Kieran のファースト・アルバム。
私はこの人の名前覚えたのは最近なんですが、どうやら2000年前後から活動しているみたいで、なかなかのベテランさんですね。
1曲目の “Cut Copy Waste” の、エレクトロっぽいビートと、テクノではあまり聴かない鋭角的なシンセの音(インダストリアルっぽいかな)に、最近の Cocoon はこういう方向性かぁ、などと思っていると、次の “Playing With Shadows” はミニマル・ダブだったり(でも重くない)、他にもアシッド・ミニマルだったり Cocoon らしい煌びやかな上モノのミニマル・テクノだったりと、曲のスタイルは多岐にわたる。
しかしそれが単なる器用貧乏に終わっていないのは、様々なスタイルを単に模倣するだけでなく、そこにきちんと独自性を盛り込んでいるからで、さすがに長いキャリアを積んだだけのセンスが感じられる。
あと全体的に聴きやすいのも好印象で、非常にバランスの良い作品だ。
- Shh
- Phil Kieran
- Cocoon Records 2009-10-13
- 曲名リスト
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- Cut Copy Waste
- Playing with Shadows
- Blood of Barcelona
- World on TV
- Dirt
- R.E.S.P.
- Raining for Old Friends
- Don’t Look Far Away
- Bend It Bend It My Dear
- Past the Present Future
- Foot of the Hill
- Never Ending Mountain
by G-Tools , 2009/11/03