http://www.philpot-records.net/
たまに何でこの人は今までこのレーベルからリリースしなかったんだろう、と思える絶妙なアーティストとレーベルの組み合わせというのがありますが、ジャズやソウルを消化して独自のハウスを生み出している Radiq こと半野喜弘と、様々なブラック・ミュージックの影響をにじませたビートダウン・ハウスをリリースする philpot は、なぜ今までリリースがなかったのか不思議に思えるほどの組み合わせで、やはりこのレーベルは信用できると改めて思わせてくれる。
そして素晴らしいの組み合わせに答えるようにトラックもよく出来ていて、表題曲の “Mo Roots” はねちっこいギターとオルガンが実にファンキーなミニマル・ハウスなのだが、そこにきちんと洗練が加えられ、ファンキーとは相反するような落ち着きさえ感じられるのが面白いし、構成要素はそれほど変わらないもののアッパーなハウスに仕立てた “Ride On!” と共に素晴らしい。
また原曲にどす黒いグルーブを注入した soulphiction による “Mo’ Roots” のリミックスも非常に「らしい」出来で、これは3曲とも文句なしの傑作。