Carlos Ransom という人の一人プロジェクトらしい sleeper の2009年のアルバム。
一応サイトなどを見るとヒップホップのプロデューサーという事になっているようなのだが、冒頭の “abdomen” のギター・ノイズからしてシューゲイザーに近いものだし、その向こうでやたらと抜けの良い音で鳴るドラムは様々なビートを刻んでいて、こちらはマス・ロックに近い印象を受ける。
つまりは普段私が好んで聴くような音からは明らかに外れているのだが、しかし全体としてはぼやけたギター・ノイズと抜けの良いドラムが作り出すダブのような音像のおかげで気持ちよく聴けるし、きちんと独自性のある面白い作品だと思う。
これでもうちょいドラムの音が硬かったら良かったんだけどな。