一時期に比べるとめっきり数が減った感じのするシューゲイザー系のミニマルなんですが、この頃はまだけっこう色んな人が出していましたね、っていうことで、ブラジル出身の gui boratto が2009年に出したセカンド・アルバム。
彼のファースト・アルバム(過去記事)はジャケット同様カラフルかつポップな内容でしたが、今作は基本的な部分では変わらないものの、メロディの多彩さは若干抑え目に、代わりにリズムを太く、そしてシューゲイザー的な上モノの歪みを強める事によって、よりフロアユースになった印象。
しかしだからといって作品が一本調子になっているとかいうことはなく、憂いのある雰囲気、という部分では共通しながらも、きちんと多彩なメロディを聴かせる中盤などはさすがと思わせるものだし、中でもいかにも朝焼けにピッタリといった感じの “No Turning Back” はかなり泣ける。
まぁ他の人の文章を読むと、前作からの延長線上過ぎる部分が引っかかっている人が多いようだけれど、そもそもこの手のシューゲイザー・ミニマルをあまり聴かない私はその点に関しては気になりませんでした。
よって前作よりも好きな作品です。