活動停止や多くのメンバーチェンジがありながらも何だかんだで続いている The Wildhearts なんですが、昨年の秋頃突如彼らの初期作がボーナス・ディスクを追加した形で再発されまして、これはその中の1枚。
1995年に彼らが発表したフルアルバムとしては2枚目の作品で、よくある書き方すれば、バンドの日本での人気を決定付けた作品、ですかね。
多くの人にとって The Wildhearts ってポップでパンキッシュなハードロック・バンドという印象だろうし、今作にはそういった彼らの魅力を凝縮した代表曲 “I Wanna Go Where The People Go” が収録されてたりするものの、作品全体としては短い曲や多くの展開の中に彼らの偽悪的な表情が見え隠れする、プログレともパンクともつかないけったいな作品になっていて、今聴いても十分に面白い。
そしてそれだけの多彩なアイデアを盛り込みながらも、きちんと作品に統一感を持たせているのは彼らのポップ・センスによるところが大きく、そのアイデアとメロディの見事な両立に、この時期の彼らがいかに脂がのっていたのか分かる。
さらにシングルの音源を集めたボーナス・ディスクでは、曲単位でより幅広いスタイルの曲を聴かせていて、やはりこの時期の The Wildhearts は素晴らしかったな、と改めて思う。
まぁ私はこれを買わなくてもボーナス・ディスクの音源は全部持っているし、この手の作品をデジタル・リマスターすることにどれだけ意味があるのかよく分からないけれど、彼らの魅力を再確認できただけでも今作を買ってよかったかなと。
他のも買わんと。
- P.H.U.Q.
- The Wildhearts
- Lemon 2010-09-27
- 曲名リスト
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- I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO
- V-DAY
- JUST IN LUST
- BABY STRANGE
- NITA NITRO
- JONESING FOR JONES
- WOAH SHIT, YOU GOT THROUGH
- COLD PATOOTIE TANGO
- CAPRICE
- BE MY DRUG
- NAIEVETY PLAY
- IN LILLY’S GARDEN
- GETTING IT
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- SHANDY BANG
- CAN’T DO RIGHT FOR DOING WRONG
- GIVE THE GIRL A GUN
- MINDSLIDE
- FRIEND FOR FIVE MINUTES
- S.I.N. IN SIN
- SICK OF DRUGS
- UNDERKILL
- BAD TIME TO BE HAVING A BAD TIME
- SKY CHASER HIGH
- RED LIGHT – GREEN LIGHT
- GOT IT ON TUESDAY
- DO ANYTHING
- ALL AMERICAN HOME BOY CROWD
by G-Tools , 2011/05/10