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ドイツのプロデューサー Cuthead が WEB 上でフリーで発表している23曲入りのアルバム(2009年頃のものみたい)。
そもそも私がこの人を知るきっかけになった “The Sinner” という曲は、ジャジーな雰囲気を保ちながらも四つ打ちとブレイクビーツの間をゆらめくような曲だったので、てっきりハウスのプロデューサーだと思ってたんだけど、今作は非常にヒップホップの要素の強い作品になっている。
しかしヒップホップといってもストリート色の強いそれではなく、所謂アブストラクト系に近い音だとは思うんだけど、洗練された上モノと、その雰囲気を壊すことなく粗さを残したリズムの組み合わせが絶妙で、全編気持ちよく聴ける。
まぁバランス感覚が良い反面、突出した個性というものも感じないんだけど、それゆえに中盤以降にハウスやダブステップが混ざってくるのがいいアクセントになっているし、その結果が上記の “The Sinner” なのだとしたら、まだまだこれからも面白い曲を作ってくれそうだ。