前作(過去記事)からわずか1年ほどで発表されたメジャーからは5枚目となるアルバム。
自分としてはイマイチだった『MANIFESTO』からそれほど間が空いていない事、そして今作からの唯一のシングルである “Walk This Way” が前作を引きずった感動路線の曲だったという事で、今作にはほとんど期待していなかったんだけど、これがなかなかどうして、前作よりもずっと素直に楽しめる作品になっている。
まぁ今回も前作同様大半が外部プロデューサーのトラックという事で、以前のようなグルーヴが感じられる場面は少ない。
しかし普段の生活を主題とした今作は、適度に力の抜けた曲が多いせいか、前作のようなラップとトラックの乖離をそれほど感じないし、歌詞に関しても、身近な小ネタをユーモアと毒をもって小突き回している方が彼ららしいように感じる。
反面、子育てを通じて命に言及した “Hands” のようにテーマがでかくなると途端にありきたりな言葉ばかりで退屈なのは相変わらずではあるのだけれど(まぁこれは前作に始まったことじゃないからね)、それでも “ラストヴァース” で感動大作のように終わった前作よりも、感動路線の “Walk This Way” の後に “余計なお世話だバカヤロウ” で照れ隠しして終わる今作の方が私にはずっと魅力的だ。
- POP LIFE
- RHYMESTER
- KRE 2011-03-02
- 曲名リスト
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- After The Last -Intro
- そしてまた歌い出す
- Just Do It!
- ランナーズ・ハイ
- ほとんどビョーキ
- Hands
- ザ・ネイバーズ
- POP LIFE
- Born To Lose
- Walk This Way
- 余計なお世話だバカヤロウ
by G-Tools , 2011/05/29