SMITH & MIGHTY の Rob Smith が RSD 名義で出したシングルを纏めたアルバム。発表は Peverelist が主催する PUNCH DRUNK からで2009年作。
そもそも RSD というのは Rob Smith がダブステップを発表する時の名義みたいなんだけど、今作を聴く限りいかにもといったダブステップのスタイルの曲は少なく、軽めのスネアが手数多く鳴るそのスタイルは、むしろスローダウンしたジャングルといった感じだし、またダブの要素も非常に強い事から、彼の長いキャリアが反映されているようでなかなか面白い。
反面現在のサブベースがけたたましく鳴るタイプのダブステップに慣れてしまった耳には、今作はいささかレイドバックし過ぎにも聴こえるんだけど、それでもよくあるベテランが無理して若手に合わせてみました、みたいな作品に終わっていないのには好感が持てる。