Sushitech っていいますと、最初は奇形ハウスをリリースしていたのが、いつの間にか正統派のハウスやテクノを中心にリリースようになったレーベル、という印象があります。そしてそれはオランダ出身のプロデューサー Guy Blanken こと Makam が2010年末に出したファースト・アルバムである本作も同様で、私の趣味からするとあまり積極的に聴くタイプではないディープ・ハウスの作品になっている。
しかし今作に限っていえば、随所に聴かれるジャズの味付けであったり、またゆったりとしながもしっかりと躍動するグルーヴであったり、そして個人的にハウスの肝だと思っている艶が全編に感じられたりと、完成度が高く気持ちよく聴ける。
まぁ全体の完成度が高い分、曲単位で突出したものがないので盛り上がりに欠ける部分もあるんだけど、それでも初めてのアルバムとしては十分な作品だ。