元 Sandals の ian simmonds が2009年に発表した3枚目のアルバム。
変わり者の多い Musik Krause の中にあっても、彼のフロアをあまり意識してなさそうなシングル郡というのは異彩を放っていたんだけど、今作にいたっては四つ打ちの曲はゼロ。そして曲単位で踊りやすそうと思えるものもない。
なので最初アナログで聴いてる時にはあまり引っかかるものがなかったんだけど、ジャジーなブレイクビーツを軸に、ワールドミュージックやダブの要素がゆるやかに溶け合った音楽は、CDでまとめて聴いていると非常に心地よく、ベタな表現だが音楽旅行でも味わっているような気分になる。
派手な作品では決してないが、ベテランらしい味わい深い作品だ。