テクノ的だった kryptic universe による5番(過去記事)とはうって変わって、 echtzeit なるアーティスト(なんて読むんだろう…)による今作は、 “cl” という曲のヴァージョンが4つ収録されたダブ要素の強い内容。
とはいっても従来のモクモクとした上モノと重たい低音、という従来のミニマルダブとは一線を画していている。
低音が一切なくミニマルダブのエフェクトのみを抜き出したような A1 、そこに重たいベースラインとキックを加えながらもすっきりとした音像で聴かせる A2 、構成要素的にはダビーなハードミニマルといった感じなのに低音を絞る事によってまた違った雰囲気を出している B1 、 A1 をテンポダウンさせる事でドローンに近いものにしている B2 と、どれも面白いし、これが一つの曲のヴァージョンだというのも刺激的。
まぁ音のスタイルからしてとても一般受けするタイプのものではないのだが、それでもこのままリリースを重ねればアンダーグラウンドで存在感を発揮するレーベルになるのではないかしら。
mtd.006 – snippet (excerpts) – echtzeit: cl versions 1 – 4 by melted recordings